「渋谷でも、代官山でもない地域」ってどこのこと?渋谷代官山Rプロジェクトが進行中!

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時代とともに、変化を遂げてきた渋谷の街。現在も駅周辺の再開発により街の姿が大きく変わろうとしています。そんな中、東急グループが進めている開発案件のひとつが「渋谷代官山Rプロジェクト」です。

こちらは、東急東横線の地下化の決定を受け、構想がスタートした開発プロジェクト。同プロジェクトにより、かつて地上を走り、2013年に地下化した東急東横線の地上の線路跡地にホテルや保育所などからなる複合施設がオープン予定となっています。

今回は、東京急行電鉄株式会社の都心開発部で、こちらのプロジェクトを担当をされている幡場さんにお話を伺いました。

渋谷代官山Rプロジェクト

渋谷代官山Rプロジェクトって何?

渋谷代官山Rプロジェクトは、地下化した東急東横線渋谷駅~代官山駅間の線路跡地の一部を活用し、線路跡地を再生し、異文化・多世代をつなぐプロジェクトです。

2013年に東急東横線が地下化するということが決まった頃から検討が始まっており、かつて地上にあった東横線の線路跡地に保育所とホテル、事務所、店舗からなる複合施設の2棟の建物ができる予定です。現在建設中で、開業は2018年秋を予定しています。

渋谷代官山Rプロジェクト©東京急行電鉄株式会社

東横線の線路跡地全体では、JR渋谷駅の南側で、かつての東急東横線渋谷駅の跡地を含めた敷地に現在建設中の「渋谷ストリーム」から、官民連携による渋谷川の再生と併せて、かつて高架橋があった場所を活用し渋谷川沿いに約600mに渡る遊歩道を整備します。その遊歩道の先に渋谷代官山Rプロジェクトの施設をつくることで渋谷から代官山まで新たな人の流れを創る計画となっています。

渋谷代官山Rプロジェクト©東京急行電鉄株式会社

「渋谷代官山Rプロジェクト」の「R」には、鉄道(Rail- Road)、再生(Reborn)、継ぐ(Relay)という言葉の意味合いが込められています。また、建物の計画地は、代官山から渋谷駅間の旧東横線の線路で、160メートルもの半径(Radius)を持つ急カーブの場所であり、その跡地を活用するという背景もあります。

何ができる予定なの?

施設はA棟とB棟の2棟が立つ予定で、それぞれA棟には3階建ての保育所、B棟には7階建ての複合施設です。B棟の北側約半分にホテル、南側の約半分にオフィスを整備し、南側の1階やJR線側には店舗などが入る予定になっています。渋谷は待機児童が比較的多いこととや街の規模や来街者数に対してホテルの数が少ないことなどを私たちはまち課題と捉えており、渋谷という街の魅力をより高めていきたいというのが設置の背景ですね。

渋谷代官山Rプロジェクト©東京急行電鉄株式会社

A棟は(2,3階を保育所にする予定で、1階部分は、渋谷側の遊歩道から繋がりそのまま敷地内を通り抜けられる自由通路にしたいと思っています。ただ人が通れるだけでなく、通路に面したところに、例えば子育てに関する相談ができたり、子供の活動を感じられるような場所を、用意することで、一般の方も訪れることができるものを作りたいですね。そうすることで、建物の中に閉ざされた保育所ではなく、地域に開かれた、街とも接点を持てるような空間することで、街にもにぎわいを作っていけたらと思っています。

B棟のホテルは、バックパッカーの方が泊まるようなドミトリースタイルから、通常の個室まで様々なタイプの部屋を持つ、新しい宿泊施設です。

ホテルの1階にはカフェ・ラウンジを設けて、宿泊者だけでなく、保育所や店舗に訪れた方や施設内のオフィスで働くワーカー、地域の方にも広く使ってもらえるような交流の場所にしていきます。

渋谷代官山Rプロジェクト©東京急行電鉄株式会社
ホテル1階 カフェ・ラウンジイメージ

通常の駅前にあるホテルとは一味違った、個性的で、価格帯も幅広く、そして様々の人と触れ合えるような宿泊施設にしていければと考えています。

渋谷、代官山、恵比寿の間に位置するグレーゾーン?

今回の施設は駅から遠い場所にあるので、一般的には、施設の立地としては不利かもしれません。ただ、プロジェクトを考える中では、逆に面白かったですね。

渋谷代官山Rプロジェクト©東京急行電鉄株式会社

計画地の場所は、渋谷や代官山などそれぞれの街の端っこのようなところで、具体的にどういうところ、というイメージがないんですよ。駅前のようにイメージがかたまってないからこそ、面白い。

「ここが渋谷なのか、代官山なのか」ということを社内で話していても、結構人によってイメージが違うんですね。「山手線を渡るまでは渋谷だ」「代官山のにおいがしたら代官山だ」「いやいや恵比寿にも歩いて10分くらいだから、恵比寿じゃないの」とか。

結局、人それぞれ捉え方が違うので、社内ではグレーゾーンのような言葉で呼ばれたりしています(笑)。でも、渋谷と代官山と恵比寿の間に位置していて、都市のなかでは周辺に魅力的な街があり、すごくポテンシャルのある場所だと考えています。

今は渋谷から代官山に歩く、というイメージがあまりないので、渋谷ストリームや渋谷側沿い遊歩道の整備とこのプロジェクトの一連の開発をきっかけに、このエリアを歩く人が増えればと思っています。

渋谷から代官山まで歩いてみると意外と近かったりするんですよ。「ああ、ここまでくるともう代官山なんだな」「代官山に来るまでにこんなところがあるんだ」なんていう風に感じてもらえればと思います。

渋谷代官山Rプロジェクト©東京急行電鉄株式会社

建設中の施設は、渋谷から伸びる渋谷川沿いの遊歩道の先に人が集まって、交流できるような場所にしたいですね。それが渋谷から代官山のにぎわいに寄与すれば嬉しいです。

「渋谷でも代官山でも恵比寿でもない地域」に、色をつけたい

渋谷は、エネルギーがあって、様々な人が集まっていて、色んなこだわりのあるお店があります。情報発信と多様性が魅力の街ですね。

渋谷代官山Rプロジェクト©東京急行電鉄株式会社

一方で、代官山は、空が広くて、落ち着きがあって、センスが際立って、静かなところに魅力がある。ただ、一般的に代官山というとまだまだT-siteやヒルサイトテラスの方の旧山手通りの方をイメージされる方が多いかと思います。2015年に東急東横線の跡地活用の第一弾としてオープンしているログロード代官山と併せて、この開発を契機に、代官山という街の重心も渋谷側に広めていけたらいいな、と思います。

計画地周辺はもともと高架下の裏みたいなところだったので、今回建設する施設も駅前の華やかな感じというよりは、手作り感があり、こだわりがあるような場所にしていきたいです。

できあがったときが一番よい、というよりは少し時間がたって味が出た方がこの地域にはフィットするかもしれないですね。渋谷のB面のようなイメージといいますか、行けば行くほど味が出るような雰囲気で、行ってみたら意外と面白いという、そんな雰囲気を作れたらと思っています。

このプロジェクトを通じて、「渋谷でも代官山でも恵比寿でもない地域」に、色をつける開発をしていきたいですね。

※記事の内容は公開時点の情報です。価格等の情報については変更している可能性がありますのでご了承ください。
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