「クリエイティブワーカーの聖地」が渋谷駅前に誕生! 渋谷ストリームのコンセプトとは

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多くの人で賑わい、数々のクリエイターとクリエイティブ系企業が集まる街、渋谷。近年、再開発プロジェクトでその街は大きく姿を変えようとしています。そのプロジェクトのひとつとして、渋谷駅の南側に建設されているのが「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREAM)」です。

オフィス、ホテル、店舗、ホール、多目的スペースなどが入る同施設は「クリエイティブワーカーの聖地」として、彼らの好奇心を刺激する遊び心のあるしかけがたくさん詰まっているといいます。

今回は東京急行電鉄株式会社で、同プロジェクトの事業計画担当・松本さんに詳しくお話をお伺いしました。

「渋谷ストリーム」ってどんなところ?

渋谷ストリームの事業計画を担当している松本です。

渋谷ストリーム

渋谷駅の南側に建設中の「渋谷ストリーム」は、2013年に地下化された東急東横線渋谷駅のホームや線路の跡地を活用しようと始まった開発で、2015年8月に着工しました。2018年秋に開業予定です。

渋谷ストリーム東急グループが進める渋谷の再開発マップ 渋谷ストリームは画面中央の黄色部分

渋谷ストリームのコンセプトは、「クリエイティブワーカーの聖地」です。

「渋谷ストリーム」という名称は、近くを流れる渋谷川や旧東横線の線路跡地の緩やかなストリートの流れも表現しています。英語のSTREAM(ストリーム)は、「流れ」「小川」「絶え間なく続く」「流れこむ」といった意味があります。ここでの体験・交流・挑戦から生まれる新しいモノ・コトを世界に発信し、ここから新たな次代の流れを生み出し続けたい、という思いをこめました。

渋谷ストリーム地上35階、地下4階建ての渋谷ストリームは鋭意建設中(2017年12月時点)

渋谷ストリームのロゴは、「アイディア(!)と人(i)から浮かんだ瞬間」「アイディア(!)と人(i)が交差する瞬間」という2つの瞬間をロゴとして表現しています。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社

ロゴには、アイディア(!)と人(i)にイメージカラーが添えられている

イメージカラーは、クリエイティブを表す黄色に、若々しさを表す青緑色を足した色になっています。

クリエイターを刺激する空間構成

開発の注力ポイントは、

・クリエイティブワーカーに選ばれるビジネス環境をつくる
・歩行者ネットワークを整備して、新たな人の流れをつくる
・渋谷川を再生し、特徴ある魅力的な都市環境をつくる

の3つです。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社

クリエイティブワーカーに選ばれるビジネス環境をつくるため、ハイスペックのオフィスを用意するのはもちろんですが、彼らの生態に寄り添ったさまざまな工夫をこらしています。日常をささえる商業施設、エンタメ用途にも使えるホール、自転車通勤を支えるサイクルカフェ、運動できる多目的広場といった様々な機能を設けています。

また、5Fのオフィスロビーと4Fのホテルロビーは、2つの吹き抜けでつないで、一体的に活気と賑わいを感じることができるようにしています。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社

クリエイティブワーカーは、仕事と遊びがボーダーレスで、常にアイディアと刺激を求めています。オフィスにじっと留まって仕事をするというよりは、好奇心に駆動されて動き回る人が多いと思います。彼らのクリエイティビティを喚起し、彼らの仕事を支えるため、施設内には遊び心のある仕掛けをいくつも散りばめています。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社
4Fのサイクルカフェのイメージ

歩行者ネットワークはどう生まれ変わるのか

現在の渋谷駅の南側には国道246号があり、歩行者ネットワークが分断されてしまっています。これは長らく地域の課題でもありました。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社

これを解決するために、国道246号の上に、JR渋谷駅とつながる歩行者デッキを2階レベルにつくります。このデッキは、実は旧東急東横線渋谷駅の高架橋を再利用しています。駅舎のアイコンだったかまぼこ屋根も再現する予定です。

また、地下から地上を貫くエレベーターやエスカレーターを内包した空間「アーバン・コア」も整備します。完成すれば地下2階から地上2階までをつなぐ動線となりますが、地下2階から地上1階部分については昨年12月に先行供用開始しました。

渋谷ストリーム既に一部オープンされているアーバン・コア 鮮やかなイメージカラーが印象的

さらに、将来整備されるJR渋谷駅の南改札口は、「東西自由通路」により渋谷ストリームの3階部分につながる予定です。

「渋谷川を再生する」とは…?

渋谷ストリームの前には渋谷川という川が流れています。
都市空間の中の貴重な水辺ですが、これまであまり活用されてきませんでした。

このプロジェクトでは、官民連携のもと、渋谷川を再生する取り組みを進めています。
現在の渋谷川は降雨時に雨水の「逃げ場」になる以外はほとんど水が流れていない状況ですが、この度の整備では「壁泉」という水景施設を設けて、川の上から護岸伝いに水を流し、常に一定量の水量が保たれるようになります。新宿区の落合水再生センターで高度処理された下水「清流復活水」を用います。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社
渋谷川のイメージ図 川沿いが整備され、常に水が流れるようになる

そして、川の上にはコンクリートの板を渡して2つの広場を設けます。それぞれ約350平米、約250平米の規模となる予定で、新たな賑わいの拠点になることを期待しています。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社
広場のイメージ図 新たな賑わいも生まれそう

さらに、川沿い600メートルにわたって遊歩道を整備します。その先には、渋谷ストリームと同時期の開業を目指している施設を建設中の「渋谷代官山Rプロジェクト」があり、さらに活気と賑わいを代官山方面へつなげていきます。

渋谷ストリーム©︎東京急行電鉄株式会社
渋谷ストリームから代官山までのイメージ図

グーグルの入居が決定! 個人から大企業に勤めるクリエイターまで包み込む渋谷へ

渋谷ストリームのオフィスにはグーグルさんが入居することが決まっています。これまでの渋谷には、成長して大きくなった企業の受け皿となる大規模オフィスが不足していました。かつてセルリアンタワーに入居していたグーグルさんも、急成長を遂げて他の街に移転されましたが、この度渋谷に帰ってきてくれることになりました。
東急電鉄が加わって開発し、昨年オープンした「渋谷キャスト」は、個人のクリエイターやクリエイティブ系のベンチャー企業の入居を想定しているので、個人から大企業まで幅広いステージでクリエイターの方々を受け入れる箱ができるのは良いことですね。
次の時代の新しい価値を創造するICT&クリエイティブ・コンテンツ産業の集積がこの渋谷の特徴であり強みです。クリエイティブな人々が集まって、交流し、ここでたくさんのワクワクが生まれることを期待しています。

渋谷の南側というと、これまで「渋谷のB面」といわれていて、それほど強いイメージはなかったと思います。そこに、川が整備されて、広場ができて、ランドマークとなる建物が建って、その先には渋谷代官山Rプロジェクトがあって、代官山まで歩いても楽しいまちになろうとしています。そういう新しい風景が広がっていくのは非常に面白いと思っています。きっと色んな方に多様な価値を提供できる施設になると期待しています。

◆渋谷再開発情報サイト
http://www.tokyu.co.jp/shibuya-redevelopment/index.html
◆渋谷ストリームホール
http://stream-hall.jp/

※記事の内容は公開時点の情報です。価格等の情報については変更している可能性がありますのでご了承ください。
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