第5回 がっつり行きたい夜には迷わずゴー! サクサクとろとろの変わりかつ丼「瑞兆」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ひとりで夜ごはんを食べるのが、わりと好き。仕事を終えて渋谷駅で乗り換えるとき、「ごはん食べて帰ろうかな」と思いつくとワクワクしてきます。

なんて言うと、「えー! ひとりで夕食はちょっと……しかも渋谷」
という声が聞こえてきそう。
たしかに、ランチならともかく夜はハードルが高め?
しかも渋谷は、駅前から全方位飲食店だらけのような町。
どこに行けばよいのかわからず、
適当なチェーン店でササッと済ませてしまう女性も多いのかもしれません。
そうなんです。渋谷、店が多すぎですよねー!

私なら、ひとりでもリラックスできて、ごはんがおいしくて、適量で頼めるお店。
少しお酒も飲みながらゆっくり過ごせて、ちょっと考えごとをできたりするのが望ましい。
いいお店に出会えれば、自分のペースで楽しめるひとり夕食は最高のぜいたくです。

この連載では、私がおすすめしたい「渋谷ひとり夜ごはん店」をご紹介していきます。
ワインバーから居酒屋、がっつりどんぶり飯からエスニックまで。
「あ。今日は、行ってみようかな」と思ったとき、ぜひ覗きに来てくださいね!

ひとりで夕食を食べて帰ろうと思う夜。
私の場合は「何品かのおつまみと酒」という組み合わせができる店を選ぶことが多い。
でも、ごくたまに「腹へったー!がっつり1品!」なときもありまして……。
渋谷でそんな気分の日に、迷わずおじゃまするのが「瑞兆」です。

駅からは、徒歩15分。
ちょっと離れた場所にあるのですが(実は以前にご紹介した「ロス・バルバドス」と同じビル!)、
このメニューを食べるのならばそのくらいの運動量がちょうどいい。
扱うのは、ただ一品「かつ丼」のみ!
しかも、いわゆる普通のかつ丼とはちょっと違うのです……。

カウンターに陣取ったら、まずは瓶ビールを。
これからやってくる揚げものにそなえてテンションを盛り上げます。
目の前には、とても忙しそうに立ち働く大将とバイトさん。
そうそう、こちらはランチに来ると大行列なことも多いんですよねー。

ビールを飲みながらカウンターをのぞき込むと、
肉たたきでトントンと豚ロース肉をたたく真っ最中。

あざやかな手つきで小麦粉、卵、生パン粉がつけられ、
奥の鉄鍋でジュワっと揚げられていきます。きゃー、良い音!

とはいえ、ここまでは普通のとんかつ屋さんと同じ内容。
問題は炊飯器の隣のコンロにあるフライパン……。
なんと、溶き卵を流し入れて焼いている⁉ えー?

ここで私が頼んだ「かつ丼(卵ダブル)」が到着。
ちょっと浮いたフタがワクワクをかきたてますな。

さあ、御開帳~。
ぎゃー! 会いたかったよ、私のかつ丼!
……って、たしかに違う。かつが卵でとじられていません。

そうなのです。
こちらのかつ丼とは、焼いた卵の上にかつをのせてタレをかけるスタイル。
食べてみれば、ふわとろの卵の上にサクサクのかつ、甘辛いタレのハーモニー……、
いわゆる普通のかつ丼とは違うけれど、確かにこれはおいしーい!
ちなみに卵ダブルとは、単純に約卵が2倍になるオーダー。
私は卵好きなので、必ずこれにしております。

一般的な卵とじタイプもよいけど、
ころものサクサク感を味わえるという意味では斬新でうれしいメニューかも。
聞くと、大将の奥様のご実家である名古屋の食堂で出していたかつ丼が発端。
「ほかにも、おそばとかやってたんだけどねえ。東京に来たらこれだけになっちゃった。笑」

いまや渋谷の名物メニューになったこのかつ丼、
がっつりいきたい夜に、ぜひ食べに来てみてくださいねー。

瑞兆
住所:東京都渋谷区宇田川町41−26
予算:1,000円前後

ツレヅレハナコ
寝ても覚めても、おいしい料理とお酒のことばかり考えている編集者。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)、『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)、『ツレヅレハナコの小どんぶり』(宝島社)。漫画原案に『みつめさんは今日も完食』(小学館)。
〈Instagram〉turehana1

◆【第4回】チーズ専門店「SHIBUYA CHEESE STAND(渋谷チーズスタンド)」
◆【第3回】「ロスバルバドス」

※記事の内容は公開時点の情報です。価格等の情報については変更している可能性がありますのでご了承ください。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加