渋谷という街の今日の一杯 Vol.1 「Bar AdoniSのIris Village」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

エネルギッシュなムードが漂う渋谷も、夜になればどこからともなく大人が集まり、渋谷という街にひっそりと酔いしれます。
渋谷という街にはどんな一杯が合うのでしょうか。今晩のお店のバーテンダーに聞いてみましょう。

「Bar AdoniS(バー アドニス)」は渋谷、Bunkamura目の前にあるビルに構えるバー。エレベーターで9階までするりと上がると、すぐに白い大理石のカウンターが目に飛び込みます。

今夜のバーテンダーは吉野元さん。吉野さんに今の渋谷に合うカクテルをオーダー。
「渋谷は時代に応じて、お客さまの雰囲気が変わる街、飽きないですよね」
と微笑む吉野さんが作る、今日の一杯は……。

「こちら“Iris Village”です。
フランス語でイリス・ビラージュと読みます。渋谷区の区の花ってご存知ですか? “ハナショウブ”なんです。
“Iris Village”のイリスはアヤメ科の植物なんですよ。
それに渋谷は再開発でこれからますます華やぎそうなので、渋谷を歩く気品のある女性に合うカクテルにしました」

紫のリキュールとフローズンのグラデーションが美しいカクテル。紫のリキュールなんてちょっと珍しい。

「こちらは “Parfait Amour(パルフェ・タムール)” というスミレのリキュールで、“完璧な愛”という意味なんですよ。ベースにテキーラを使っています。テキーラってあおって飲むイメージがありますが、上品なカクテルにもなるんですよ」

しゃりっとした冷たいフローズンにテキーラの香りが、渋谷のジメッとした暑さを忘れさせてくれます。
「混ぜていただくとまた違う味わいになりますよ」
美しいグラデーションが薄い紫に変化。キレの中にほんのりリキュールの甘みが広がります。

“Iris Village”を飲みながら、吉野さんに渋谷について尋ねてみると、
「渋谷はBunkamuraのような文化的要素や、若い人が楽しめる場所があったりと、どんな人も楽しめる街だと思います。僕は東京生まれで10代から渋谷に通っていますが、若いときには分からなかった魅力に、年を重ねてから気がつかされることが多いです。
渋谷はスマートな大人が多いですよね。Bar AdoniSでも純粋にお酒を楽しむお客さまばかりです」

敷居が高く感じるバーで純粋にお酒を楽しめるようになるための最初の一歩って……?

「最初は分からなければバーテンダーに相談してください。取り繕わないで、その場を楽しむ気持ちが大事です。例えば季節を感じに来るのもいいかもしれません。今、桃やスイカのカクテルもオススメですが、秋になったら西洋ナシがおいしいですよ」

エレベーターで地上に戻るとほろ酔いの体に、渋谷のぬるい風が抜けていく。今度あのカクテルに合う紫のネイルを買おうかな、と思いながら渋谷を後にした。

「Bar AdoniS」
https://www.bacchus-shibuya.com/
営業時間 18:00~26:00
住所 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-23-13渋谷DELITOWER9F
電話番号 03-5784-5868

※記事の内容は公開時点の情報です。価格等の情報については変更している可能性がありますのでご了承ください。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事を書いたライター
高橋優璃
高橋優璃
Yuri Takahashi
出版社の女性向けメディアにてWEBディレクターとしてSNSやビューティ、占いコンテンツなどを担当。 その後独立し、女性向けWEB媒体のエディター、雑誌のライター、大手企業のカタログエディットなどを手掛ける。
執筆記事一覧