MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店に聞く、「渋谷で働くアラサー女性に読んでほしい共感できるエンタメ書3選」

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東急百貨店本店に、渋谷最大級の書店&文具店があるのはご存知ですか?「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」は丸善とジュンク堂のダブルネーム1号店。 蔵書数はなんと80万冊以上!さらに文房具の販売もしています。

そんなたくさんの本の中から、プロ中のプロである書店員さんがザ・スクランブルユーザーに読んでもらいたい本をピックアップ。今回は、アラサーが共感しやすいエンタメ本を、社会書担当の中田英志郎さんに3冊紹介してもらいました。

1.『本日は、お日柄もよく』

片思い中の幼馴染の結婚式に参加しなくてはならなくなった、消沈中のお菓子メーカーに勤める主人公が、挙式中に聞いた祝辞に胸を打たれる。その祝辞を担当したのが伝説と言われるスピーチライター。感銘を受け、弟子入りをし、教えを受けていく中で政治の世界に携わることに……。

「伝説のスピーチライターがとにかくカッコいい大人の女性として描かれています。落ち込んでいる主人公が憧れの女性と働くことで、ステップアップしていく様が、アラサーの女性と重なる部分が多いのでは。また、途中途中で青山界隈の描写があるので、より身近に感じてもらいやすい一冊だと思います」(中田さん)
著者である原田マハさんは、作家活動をはじめる前は、美術館のキュレーターとして活躍。

「『本日は、お日柄もよく』はいわゆるOLお仕事小説。もともと会社員だった原田さんだからこそ、働く女性をうまく描けるのだと思います」(中田さん)

『本日は、お日柄もよく』徳間書店 文庫版700円(税込)原田マハ(著)

2.『神様のボート』

「江國香織さんの本は、本を読み慣れていない人におすすめです」(中田さん)

引っ越しを繰り返しながら消えた夫を待っている妻と、その子どもが成長していく様を綴った物語。母と娘、交互に目線が変わり、文体もその語り部に合わせて変わっていく。恋愛小説でありながら、“パパ”に囚われた“ママ”の狂気が描かれているところも読みどころのひとつ。

「1999年に発行されているので、すでに読んだことがある方も多いかもしれません。
それでも20代後半くらいに読むと、恋愛にのめり込む母の気持ち、母の気持ちが自分には向いていないと思っている子どもの孤独感、両方に感情移入できるのではないかと思います。はじめて手に取るのはもちろん、10代、20代前半で一度読んでいる方も、ぜひ再読してほしいです」

『神様のボート』新潮社 文庫版562円(税込)
江國香織 (著)

3.『往復書簡 無目的な思索の応答』

芸人・又吉直樹さんと作家・武田砂鉄さんが、新聞で1年半に渡り連載されていた往復書簡をまとめた一冊。
壮大な夢やゴシップ的なことが書かれているわけではなく、ふたりの周りに起きた出来事を投げかけ、応えて、また投げかける。その繰り返しがなされている。

「簡単に言ってしまうと、1980年生まれの又吉さんと、1982年生まれの武田さん、同世代であるふたりが、日頃思っていることを相手に投げかけていた連載です。
しかし又吉さんは文章が上手いのはもちろんのこと、日常からおもしろさを生み出す達人。武田さんは元編集者なので、柔軟性がある人。又吉さんのおもしろ味とうまく混ざりあっているんです。
ありふれた事柄から社会問題に発展させたりと、ちょっとしたことから物事を膨らませていく、そのやりとりが楽しい本。身近で起きた些細なことから、仕事や遊びと社会とのつながりを考えるきっかけになるのではと思います」(中田さん)

『往復書簡 無目的な思索の応答』 朝日出版社 1,620円(税込)
又吉直樹 (著), 武田砂鉄 (著)

「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 渋谷・東急百貨店本店7階
TEL 03-5456-2111
営業時間10:00~21:00
https://honto.jp/store/detail_1570061_14HB320.html

Twitter: @junku_shibuya https://twitter.com/junku_shibuya
LINE@: 「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」で検索
※「hontoカード」、「Pontaカード」「dカード」利用可能

紹介者 「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」社会書担当 中田英志郎

※記事の内容は公開時点の情報です。価格等の情報については変更している可能性がありますのでご了承ください。
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この記事を書いたライター
高橋優璃
高橋優璃
Yuri Takahashi
出版社の女性向けメディアにてWEBディレクターとしてSNSやビューティ、占いコンテンツなどを担当。 その後独立し、女性向けWEB媒体のエディター、雑誌のライター、大手企業のカタログエディットなどを手掛ける。
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