渋谷という街の今日の一杯 Vol.13 「Bar VALLEYのエスプレッソマティーニ」

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エネルギッシュなムードが漂う渋谷も、夜になればどこからともなく大人が集まり、渋谷という街にひっそりと酔いしれます。
渋谷という街にはどんな一杯が合うのでしょうか。今晩のお店のバーテンダーに聞いてみましょう。

青山学院大学を横道に逸れて、少し歩くと黒い大きな窓にこれまた大きく“V”と書かれたウィンドウがある。
うっすら店内が見え、焚き火のような揺らめきがうかがえる程度。
意を決して、数段ある階段を昇って扉を開ければ、カウンターにソファ席。そして焚き火は本物の暖炉だった。

バーテンダーの紅林さんに渋谷に合うカクテルをオーダー。

「せっかくなので、シェイカーを振るショートカクテルを作りましょう。ニューヨークで流行った、“エスプレッソマティーニ”です。
本来はコーヒーリキュールにブランデーを使うんですが、渋谷をイメージしたカクテルということなら、渋谷のスクランブル交差点が思い浮かんだので、スコッチウィスキーのジョニーウォーカーを選びました。
あとは自分で落としたエスプレッソと一緒に。コーヒー大好きなんですよ」

最後にオレンジオイルを炎とともにグラスに吹きかける

手早い動きで作られたカクテルはこっくりとしたブラウンカラー。顔の近くにカクテルが運ばれると爽やかな香りが漂う。

「ちょっと入りづらいと思われてるかもしれませんが、うちの接客はカジュアル。勇気を出してドアを開けてくれれば、堅苦しくない時間を過ごせると思いますよ」というマネージャーの平良さん。

最初は物静かなタイプだと思っていた紅林さんも、優しい語り口。いつの間にか声を出して笑ってしまっていた。

Bar VALLEYは青山で13年目。紅林さんは渋谷歴20年だと言う。

「最近の渋谷はおもしろくていいバーが増えたと思います。渋谷でお酒を出すところは横のつながりも深く、お酒が好きな人は楽しめる街。

昔の渋谷を知る人としては、最近の渋谷の夜は少しさみしい感じになってしまったけど、若い子はおもしろい子が多い。物の価値を分かっている人がまだまだいるな、と思います。
この間、青山学院大学の卒業生という方がきて、『学生時代からずっと憧れて5年経ってやっと来れました』ていう方が来てくれたんですよ。
もっと早く来てくれればよかったのに(笑)」

ビジネスシーン、カップル、友だちとのグループ利用が多いそうだが、ひとりでも歓迎。
20代ほどの男性も女性もひとりで来て、思い思いの時間を過ごしていく。
バーテンダーは紅林さんの他に、男性と女性がひとりずつ在籍している。

「看板メニューはモヒート。フルーツカクテルも人気ですし、ハーブを漬け込んだジンで作るジンソーダ、またはトニックとソーダを入れたジンソニックもおすすめ。うちはちゃんとお酒がおいしいお店。大人が多いから、誰と来ても楽しい時間を過ごしてもらえると思います」

店の中心にある暖炉の炎が優しくホッとする。
見た目は重厚だが、入ってしまえば都会の別荘と謳っている通り、とてもくつろげる空間。
身を委ねられるようなお店を見つけた気がする。

「Bar VALLEY」
https://www.bar-valley.com/
営業時間 20:00~4:00
(3:00ラストオーダー)
休み 12月31日〜1月3日
住所 東京都渋谷区渋谷2-2-6 青山ホワイトアドビービル 2F
電話番号 03-6419-9599

渋谷という街の今日の一杯 Vol.12 「INC COCKTAILSのコスモポリタン」
◆渋谷という街の今日の一杯 Vol.11 「Cafe & Bar CALLASのアイスとカフェラテのカクテル」
◆渋谷という街の今日の一杯 Vol.10 「Bar TRIADのThe GreenWay」

※記事の内容は公開時点の情報です。価格等の情報については変更している可能性がありますのでご了承ください。
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この記事を書いたライター
高橋優璃
高橋優璃
Yuri Takahashi
出版社の女性向けメディアにてWEBディレクターとしてSNSやビューティ、占いコンテンツなどを担当。 その後独立し、女性向けWEB媒体のエディター、雑誌のライター、大手企業のカタログエディットなどを手掛ける。
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