MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店に聞く、「渋谷で働くアラサー女性におすすめする今更読みたい有名長編作品3選」

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東急百貨店本店に、渋谷最大級の書店&文具店があるのはご存知ですか?「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」は丸善とジュンク堂のダブルネーム1号店。 蔵書数はなんと80万冊以上!さらに文房具の販売もしています。

そんなたくさんの本の中から、プロ中のプロである書店員さんがザ・スクランブルユーザーに読んでもらいたい本をピックアップ。 今回は、まだ読んだことがないなら、長い年末年始のお休みや、帰省中に読んでほしい! 有名長編作品を社会書担当の中田英志郎さんに紹介してもらいました。

1. 『十二国記』

2019年10月、18年ぶりに新作が発売され、待ち望んでいたファンが多く、発売直後、あっという間に品切れ店続出の大人気シリーズ『十二国記』。

『十二国記』とは、古代中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説。新潮文庫から10シリーズ(2019年10、11月発売の『白銀の墟 玄の月』を含)が刊行されている。
「どのシリーズから読んでもおもしろいですが、はじめて読むなら第一作の『月の影 影の海』から読むと、世界観が掴みやすく、他のシリーズにも興味がひろがると思います」

普通の女子高生・陽子がある日突然、異世界に連れてこられる。この世界では、異形の獣に襲われ、出会った人にも裏切られる苦難を強いられる。

「熱烈なファンが多く、新作の発売日開店直後には、レジにくる大半の方にお買い求めいただいたほどの人気作品。
もともとライトノベルからスタートした作品ですが、練られた世界観と、さまざまな試練を乗り越えながら成長する陽子、そして数奇な運命に翻弄される登場人物たちの姿にのめり込む読者が続出し、大人気シリーズに。水滸伝や三国志のような中国ものが好きで未読の方には、ぜひ手に取ってもらいたい本です」

新作が発売された今こそ、そして時間があるお正月こそ、どっぷり世界観に浸りたい。

『月の影 影の海 (上・下) 十二国記』新潮文庫 〈税込〉各572円 小野 不由美(著)

2.『レ・ミゼラブル』

2012年、ヒュー・ジャックマン主演の映画が話題になったこと、またミュージカル演目としても人気が高く、簡単なあらすじを知っている方も多いはず。

本書は1862年に執筆されたフランス文学の大河作品で、『レ・ミゼラブル』とは“悲惨な人々”という意味。

貧しい少年、ジャン・バルジャンが1本のパンを盗み、19年投獄される。出獄した後に出会った司教の家から今度は銀の食器を盗んでしまうが、慈悲深い司教の心に打たれ、自身も司教の道を志す……ジャン・バルジャンの波乱の生涯を描いた作品。

フランス革命の時代が舞台。歴史好きな人にはたまらないほど、歴史背景の書き込みが秀逸だという中田さん。

「読み進めていくうちに、ジャン・バルジャンの行動を通じて人間の罪、道徳心など、人間の本質を問われ、人生を考えさせられる本。明るい話ではないですし、ボリュームのある作品で、岩波文庫版も計4巻が刊行。正直確かに長い……のですが、有名な作品だからこそ、まずは1巻だけでもチャレンジしてもらいたい作品です。」

『レ・ミゼラブル〈1〉』岩波文庫 〈税込〉1,166円 ヴィクトル ユーゴー  (著), 豊島 与志雄   (翻訳)

3.『赤毛のアン』

1908年に発表された『赤毛のアン』。いまだに読み返すファンも多く、長く読み継がれている作品。
最近ではNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で再度注目を浴びる。主人公のモデルとなった村岡花子が翻訳した出世作。

プリンス・エドワード島に住む、引き取り先のカスバート家は本来男の子を迎え入れるはずが、孤児院暮らしていた11歳のアンが手違いで来てしまう。送り返されるはずが、明るくおしゃべりなアンを見て、受け入れることになり、それからの5年間が描かれている。

「主人公のアンは恵まれない環境で育っていますが、『赤毛のアン』の最大の特徴はアンの明るさ。
正義感が強く、おしゃべりで想像力豊かな女の子。カスバート家のマリラという女性とは長く衝突をしますが、その関係もアンの性格のおかげで徐々に雪解けに向かいます。

そのほかにも紆余曲折はありますが、アンというたくましい少女の生き様が、長きにわたって女性の心を掴んでいるのではと思います。
プリンス・エドワード島の風景描写もみずみずしく、自然豊かな姿が目に浮んでくるようです」

年末年始、パワーチャージしたい女性にオススメです!

『赤毛のアン』新潮文庫 〈税込〉781円ルーシー・モード・モンゴメリ (著)村岡花子(翻訳)

「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」

東京都渋谷区道玄坂2-24-1 渋谷・東急百貨店本店7階
TEL 03-5456-2111
営業時間10:00~21:00 
https://honto.jp/store/detail_1570061_14HB320.html

Twitter: @junku_shibuya
LINE@: 「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」で検索
※「hontoカード」、「Pontaカード」「dカード」利用可能

紹介者 「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」社会書担当 中田英志郎

※記事の内容は公開時点の情報です。価格等の情報については変更している可能性がありますのでご了承ください。
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この記事を書いたライター
高橋優璃
高橋優璃
Yuri Takahashi
出版社の女性向けメディアにてWEBディレクターとしてSNSやビューティ、占いコンテンツなどを担当。 その後独立し、女性向けWEB媒体のエディター、雑誌のライター、大手企業のカタログエディットなどを手掛ける。
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