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「集合知」を生み出すクリエイター専門シェアオフィス co-lab 渋谷キャストのコンセプトとは    

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2018/1/6更新

人々の熱気とエネルギーに溢れ、今も成長し続ける街、渋谷。近年は駅周辺の再開発により、多くの新しい空間が生まれようとしています。そんな中、2017年4月に開業されたのが「渋谷キャスト」。

全17フロアにオフィス、賃貸住宅、多目的スペース・広場などを備え、クリエイティブな体験に満ちた同施設は、未来の新しいアイデアやビジネスを誘発する拠点となることが期待されています。今回は、その中のシェアオフィス「co-lab(コーラボ) 渋谷キャスト」にインタビューをさせていただきました。

「新しい仕事をつくる人が集う」場所にしたい 

co-lab コミュニティ・マネージャーの佐藤です。co-lab(http://co-lab.jp/)は、クリエイター支援のために生まれたシェアオフィスです。2003年に設立され、現在はco-lab渋谷キャストのほか、代官山・二子玉川・墨田亀沢・日本橋横山町など都内に複数の拠点を展開しており、総勢400名以上のクリエイティブ・コミュニティを形成しています。

co-lab 渋谷キャスト co-lab コミュニティ・マネージャーの佐藤さん

co-lab 渋谷キャスト単体では、現在フリーランスを含めて約50社、150名程の方々にご利用いただいています。

こちらのコンセプトは「新しい仕事をつくる人が集う」です。渋谷をクリエイターや次のビジネスをつくる人が集まる街にしたいと思っています。

環境づくりもコンセプトに即したものを意識していて、先端技術であるVR(Virtual Reality)やMR(Mixed Reality)を体験できる工房を用意したり、クリエイターの方がイベントを開いたりしやすいように工夫しています。

co-lab 渋谷キャスト VRを無料体験できる設備。ヘッドマウントディスプレイ越しに見ている映像が液晶に流れている。新技術に興味をもってもらい、他分野とのコラボレーションでVRの新事業を開拓するのがねらい。
co-lab 渋谷キャスト 画面の中のものを手づかみしたり、傾けて遊ぶこともできる…!

コラボレーションを生み出しやすいコワーキングスペース

シェアオフィス内のワークスペースは、会員同士のコラボレーションを誘発するため、コミュニケーションが自然に生まれるように設計されています。

たとえば、2階の円形コワーキングスペースのまわりは、中央に行くにつれて、作りの高さが低くなるようになっているんです。

そうすることで、周りに配置されている個別ブースや、さらにその周りの専用スペースから、目線が中央テーブルに流れやすいようになってるんですね。中央テーブルで話していることが周りにも自然と聞こえてきて、フロア全体を巻き込んでオープンイノベーションが起きるようなイメージですね。

co-lab 渋谷キャスト 中央に行くにつれ、目線が低くなっている設計。自然と視線が中央に向くことで、コミュニケーションも生まれやすい
co-lab 渋谷キャスト 専用の個別ブース 会員のポートフォリオや関連アイテムが飾られている

利用いただいているクリエイターの方は、IT系、建築家、インテリアデザイナーの方まで様々です。会員同士の交流もわりと盛んで、最近ではたこ焼きパーティやおでん会が開かれていました。私自身もコミュニティ・マネージャーとして、人と人、ビジネスとビジネスをつなぐようなことを日々行なっています。

co-lab 渋谷キャスト キッチンの様子  今はスパゲッティを料理されているところだそう

シェアだからこそ生み出せるものを発信できるようになりたい

co-labは、個々のクリエイターを集めることで、「集合知」が生まれると考えています。
一人ひとりは小さな存在でも、集まることで大企業とも並走して活動でき、能力を発揮しやすくなるんです。そのイメージとして、小さな魚が集まって大きな魚の形を作る、絵本のスイミーのような絵を館内に施しています。

co-lab 渋谷キャスト 一人ひとりが集まることで「集合知」が生まれることを象徴した魚のイラスト

一般企業や官公庁などクライアントから直接co-labにクリエイティブのお仕事をお声がけいただくことが多いのですが、co-labがプロジェクトごとに、最適なクリエイターをキャスティングしてチームアップするところからお手伝いし、スキームを考え、クリエイターとクライアントの架け橋になるよう努めています。

そうすることで、大型ビルのデザインや新しいサービスの開発など、複雑な与件の案件にも対応することができます。たとえば、この建物・渋谷キャストも、実はco-labが建築家チームを組織し、企画開発段階からコンセプトメイクや建築デザインディレクションに携わらせていただきました。竣工後はシェアオフィスという形で運営に関わり、建物が生きた建築として街の中で機能していくよう活動しています。

co-lab 渋谷キャスト

今後は、co-labのこうした「集合知」をどんな形で世の中に浸透させていけるかに興味をもっています。渋谷キャストらしい場作りとクリエイターのアイディエーションで、今までできなかったことができるような気がしていて、すごく文化的なものが作れるように思っています。シェアだからこそ生み出せるものを発信していきたいですね。

数学者からDJまで 受容性ある渋谷をクリエイターの力で盛り上げたい

個人的には、渋谷はもともとすごく個性的な街だと思っています。色々な人やものをすぐ街に反映する許容性、受容性がある街っていいな、と感じます。

11月に、さまざまな“1階づくり”を行うグランドレベル(http://glevel.jp/)さんの企画で、一緒に「シブヤパブリックサーカス」というイベントを開いたのですが、かなりの大盛況だったんです。

自分のスキルや作ったモノを無料でふるまう方を「マイパブリッカー」と呼び、彼らにサーカスと見立てて、彼らにさまざまな“ふるまい”を持ってきてもらったんですね。

co-lab 渋谷キャスト ©︎株式会社グランドレベル

マイパブリッカーは、数学者やDJ、ヘアメイク、コーヒードリップ、スラックラインなど10組くらい様々な方に来ていただいたのですが、数学者の方から「円」についてのおしゃべりを聞き続けた後にお菓子をもらうという謎の出し物でも、なぜかすごい人気で。他にも、通りすがりの人を巻き込んでシャボン玉を吹いたり、スラックラインを飛んでいる人がいたり、いろんなシーンがありました。

そこここで、暖かな信頼関係が生まれていように思えて、すごく平和的な光景でしたね。まさに老若男女の方が渋谷キャストに立ち入り、お互いを受け入れあい、会話が生まれるような、ほんとうに豊かな光景だな、と。

そういう風景が日常になるといいな、と東急さんとお話しています。普通に考えたら無料イベントでは、なかなか実現できないと思うのですが、そこに集うクリエイターと、それを後押しする渋谷キャストだからこそ乗り越えられるんだと思います。

開業当初から「日常のクリエイティブを大事にしよう」と話してきたのですが、ひとつずつ思い描いたものが進んでいっているな、という感覚です。

シブヤパブリックサーカスはそのひとつめという感じですね。今後もマイパブリッカーの方と出会えるような仕組みを作って、日常のクリエイティブを大事にしつつ、渋谷の街を盛り上げることができたらと思っています。

◆SHIBUYA CAST./渋谷キャスト
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-21
URL:http://shibuyacast.jp/

◆co-lab http://co-lab.jp/




ザ・スクランブルは渋谷の情報を集めて紹介するファッションマガジンです
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