東急百貨店本店に、渋谷最大級の書店&文具店があるのはご存知ですか?「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」は丸善とジュンク堂のダブルネーム1号店。 蔵書数はなんと80万冊以上!さらに文房具の販売もしています。
そんなたくさんの本の中から、プロ中のプロである書店員さんがザ・スクランブルユーザーに読んでもらいたい本をピックアップ。 今回は、秋の夜長、月を見上げることが多くなりませんか? 神秘的な月についてもっと深く知れる本を社会書担当の中田英志郎さんに紹介してもらいました。
文筆家・三枝克之氏が、世界中に散らばる“月”にまつわる民話や神話、伝説50編を、アンソロジーとして一冊にまとめた『月のオデッセイ』。文章だけでなく、世界各国の月の写真も見ることができる。
「世界各国には月にまつわる民話があり、月がその民話のある国を旅したり、月が地球を観察する視点でも物語が進んでいきます。
月を通じて様々な国の民族性も知れるし、写真もたくさん掲載されていて、何より装丁が素敵です。章を読んで月にまつわる文化を学びたい人、写真集を眺めて月の写真に癒やされたい人と、いろいろな人が楽しめる本です。タイトルのオデッセイの通り、月と一緒に長く冒険をしているような気分になってもらえると思います」
表紙も中身もフォトジェニックで、プレゼントにもおすすめ。秋の読書のお供に。
『月のオデッセイ』リトル・モア 2,640円(税込)三枝克之(編・翻訳)
最近はニュースやSNSなどで、“ストロベリームーン”、“ブルームーン”、“スーパームーン”など、各月の満月の俗称が話題を集め、月を見上げる機会も多くなりました。
しかし、身近な存在なのに、知らないことも多いのが月。
「小学生の頃、確かに理科の授業で習ったはずですが、覚えていないことも多いですよね(笑)。日食、月食などの基本のことから、
『Q.月はいつ、どのようにしてできたと考えられているのですか?』
『Q.月でも地震が起こりますか? 』
などの豆知識、女性と月にまつわる疑問など、惑星科学を研究している作者が簡単に丁寧に答えてくれます。理系が苦手な人でも読みやすく、月にまつわるちょっとした雑学を楽しく学べます」
『夜ふかしするほど面白い「月の話」』PHP文庫 748円(税込)寺薗淳也(著)
赤い月の写真に、ど直球のタイトル「月の本」。
「先に紹介した2つの本は、民話が中心のものと、月の科学的側面を紹介している本ですが、この本は、民話、科学、詩や文学作品、美術など、月にまつわるありとあらゆる世界中の文献などをまとめた一冊。
神秘的、幻想的なイメージの月も、国や文化が異なると違う見方もあるようで。例えば、日本では縁起の良い満月も、とある国では疎まれ不気味な存在だったり、各国の月の呼び方神話での役回りなどなど、初めて触れる知識にも出合えるかもしれません。
著者の林完次さんはもともと天体写真家で、林さんの撮った月の写真と共にのんびり読んでもらえれば」
海外旅行へ行く前に、旅先の月の情報をインプットしてから行くのもありかもしれません!?
『月の本』角川書店 2,750円(税込) 林完次 (著)
「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 渋谷・東急百貨店本店7階
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営業時間10:00~21:00
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紹介者 「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」社会書担当 中田英志郎