実はよく知らない、マナーのあんなことやこんなこと。知っておけばきっといつか役に立ちます。アップデートされたマナーのいろはについて一緒に学びましょう!
折目:最近のおせちって美味しいわよね〜!
真名:本当本当! でも目移りしちゃって。
折目:まず、おせちのトレンド知る前に、簡単におせちについておさらいね。おせちはいつからはじまったと思う?
真名:え、っと……平安時代?
折目:言いたいことはなんとなく分かるわ(笑)。広くおせち料理を食べるようになったのは江戸時代からと言われているんですって。それまでは宮中行事の宴会で食べられていた料理を「御節供」と呼んでいたそうよ。
真名:元々は偉い人が食べる料理だったんだ。
折目:季節の節目を江戸幕府が制定して、その年の初めの節日に食べられるものが「おせち」になったんですって。守代ちゃんは、おせち料理に入っている料理の意味は知ってる?
真名:きんとんが金運で、黒豆がマメに働くように……。
折目:結構知ってるわね!
真名:昔おばあちゃんが教えてくれたんだけど、忘れちゃってるのも多いな。
折目:じゃあ簡単に。
・黒豆=邪気を払う、マメに勤勉に働けるよう
・数の子=子孫繁栄
・田作り=五穀豊穣
・紅白かまぼこ=赤色は魔除け、白色は清浄
・伊達巻=(形が巻物に似ているから)知識が増えるように
・きんとん=金運
・紅白なます=平安を願う縁起物
・昆布巻き=喜ぶ、子孫繁栄
・ちょろぎ=長寿
真名:(コソコソ)実はダジャレが多いよね……。
折目:そうね(笑)。まぁそんなところも楽しんで食べるといいんじゃないかしら。
真名:でも最近、洋風のもの増えてるよね。
折目:そうなの。時代とともに食の好みが洋風化しているでしょ? おせちも最近は洋風化が進んでいるわ。でも定番のおせちもやっぱり食べたいじゃない?
真名:きんとんとか黒豆ってお正月の味!
折目:そうよね、だから最近では和洋折衷のものが人気よ。
真名:和も洋も中華も、いろんな味がちょとずつ食べられるのうれしい〜!
あ、ローストビーフも入ってる!
折目:ローストビーフはもはや定番ね。和風おせちにも入っていることが多いわ。
真名:私、今回4人で食べるんだけど、だいたいどれくらいの量を選ぶといいんだろう。
折目:ベーシックなのは三段重。お値段は3~5万円前後だと、ちょうど食べきれる量じゃないかしら。一重おせちを組み合わせるっていうのもこれからトレンドになりそうね。
夫婦2人家族にもぴったりよ。
真名:ここ数年、大晦日におせちつまみながらテレビ見ちゃうこともあるな〜。
折目:おせちはお台所を任された人が大晦日の夜からお正月にかけてのんびりするために、という意味もあるからね。大晦日からつまめる、オードブルおせちも最近需要が高まってきてるわ。
真名:いいかも〜! いつから予約がはじまってるんだっけ?
折目:実は10月からはじまってるのよ。
真名:え、そんなに早く!?
2020年東急百貨店のおせち
https://www.tokyu-dept.co.jp/ec/cmShopTopPage3.html
イラスト:みき尾 取材:高橋優璃