日々めまぐるしく変化し続ける渋谷。
注目の女性と一緒に渋谷に赴き、フィルムカメラで今日の渋谷を切り取る。
彗星のごとく、日本のファッションシーンに現れ、不思議な魅力をはなつ女性。しかし笑顔で懐っこくおしゃべり姿は同級生のような親しみを感じる。
モデル・畠山千明と思い出の渋谷のセンター街を歩く。
「渋谷と言ったら私ですよ!(笑)15歳くらいの頃から、姉の影響でギャルになってからは、目的もなく渋谷に行って、109で洋服見たり、初売りの福袋には並んでたし、プリクラ撮ったり……(センター街を歩きながら)ここプリクラ屋さんでしたよね⁉︎ 当時とは変わってしまった部分もあるけど、渋谷は私にとって大切な街。
浜崎あゆみさんや、加藤ミリヤさんは私にとっていつまでもカリスマだし、渋谷で過ごした思い出や、身につけたもの、影響されたものは今でも私の大切なアイデンティです」
「短大卒業後は原宿にある古着屋で働いていました。実は原宿に足を踏み入れたのもこの頃がはじめて(笑)。10代の頃は本当に渋谷しか知らないギャルだったんです。
その後、今の夫と知り合い、すぐに結婚。
未だに驚かれますが、モデルをはじめたのは子どもを産んだ後で、はじめたきっかけは楽しそうだと思ったから。盛れてる写真を撮ってもらえたら最高! というノリでした。今もそんな感じですが(笑)」
「ただ、当時はまだ子どもも小さかったので、保育園のお迎えの時間に間に合うように、日曜日はお休み、をお願いして活動していました。昔も今も家族が一番大切なんです。
あの人と仕事したい、このメディアがすごい、あのブランドが話題……そういったものにあまり興味がなく、夢や目標も特に設定していません。
信頼しているマネージャーが良しとしている仕事なら、きっと素敵な仕事だし、100%の気持ちで全力を出せる。と思っています。
私、すっごいポジティブで人見知りしないんですよね、どこの現場も毎回楽しいんですよ」
「モデルとしての目標は特に決めていませんが、お母さんだから……と仕事の枠を決めることは絶対にしたくないです。
ファッションの仕事が大好きだし、もし子どもを産み育ててもファッション・モードの仕事続けられるんだ! 諦めなくていいんだ、と希望をもってもらえるような存在でいたいですね。
最近30代になって、自分の価値観に縛られすぎている人が多いんじゃないかな、もっと寛容な社会になっていけばいいのにな〜と思うことが度々あるんですよね。インスタでもフォロワーさんからそんな悩みが寄せられることが増えています。
まず自分が中も外もバランス感覚のいい人でいることが大切だな、と日々噛み締めていますね」
「未だに雑誌をたくさん買い込むほどの雑誌マニア。昔自分が読んでた頃のギャル雑誌も、古本屋で見つけたら即購入してしまうんです!
先日雑誌『GINZA』に娘と飼い猫と出させてもらった時、茨城の実家で祖父母と一緒にそのページを見せながら話をしていて、その光景がすごく素敵だな、これが紙媒体の良さだな、と思ったんですよね。みんなで一緒のページを眺められる良さがある。
失いたくないカルチャーを大切にしながら、働きながら子育てしながら、楽しい自分を見せていくことが私の続けたいことかもしれないですね」
“畠山千明”
1991年茨城県生まれ。原宿の古着屋での勤務後、結婚。出産後からモデル活動を開始。日本でのBUZZカットブームの先駆者で、私服のセンスの良さや、その唯一無二の存在感で一躍TOPモデルに。モード・ファッション誌や、国内外の広告で活躍中。
【Instagram】https://www.instagram.com/hatakeyama_chiaki
【公式HP】https://pumpmgmt.tokyo/model/chiakihatakeyama/
■Make Up Item
アイシャドウ:〈RMK〉インフィニット シングル アイズEX02、EX03〈税込〉 2,750円
リップ:〈RMK〉ザ マット リップカラー 05 〈税込〉3,850円
■Information
〈RMK〉
渋谷スクランブルスクエア6階「+Q Beauty」
写真:湯浅亨 ヘアメイク:浅野絢美(LECO) 編集:高橋優璃